エンターテイナー・アモルのカレイドスコープ

AWsの代表、エンターテイナーであるメリーさんのアモルが万華鏡の如く感じたことを書き綴る

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【考え事】エースコンバット7は難しくなったか?

 一行目に結論書きます、難易度自体は変わらずってわけじゃないかもしれないけど、気軽に遊べるフライトシューティングってところは変わってないと思います!!

 

 こんにちは、アモルです。いきなりですが私は『エースコンバット』が大好きだったりします。プレイ歴としては3、4、5、ZERO、6、AH、X2、3D、と言った感じ。1、2、Xをやってないくらいでメインのやつは大体やってるような気持ちですね。二次創作とかをしてたりするくらいには好きな作品です。恥ずかしいオリジナル二次創作なんで、とても公開できないですけどね。今日は、そんな『エースコンバットシリーズ』、最新作『エースコンバット7 スカイズアンノウン』の感想ではなく、ちょっと私が思ったこと、を綴ろうかなって思います。

 

 

 

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私自身のエンブレム、と勝手に設定しているもの。このエンブレムの主を主人公にしたオリジナル二次創作を書いたこともあったりする

 

 さて、で、本題に入っていきましょう。話というのは『エースコンバット7 スカイズアンノウン』のお話です。発売日に買って一気に遊んで、昨日、キャンペーンをクリアしまして、今日はいつも通りの、レビューと言う名のただの感想みたいなものを列挙しようと思っていたのですが。

 ちょっと、「『エスコン7』は面白くない」みたいな話を目にしまして。別にまぁ、意見は色々だな、と思うので、「面白くない」は自由です。私もレビュー/感想の方で話そうかと思ってましたが、100%よかったとは私も言わない。よくないところもたくさんある。だた、ただ、ですね。ちょっと違うんじゃないかな、って意見もあるんですね。

 もし、私のツイッターを見た方がいたら、私が特定のブログに反応していたのをご存知の方がいるかもしれません。あれ以外にも本当はいくつかに反応してますが、まぁ、あれは意図自体は理解できたので、ツイートしたような気持ち。

 まぁツイッター見てない人は知らんわって話だし、見てたとしてもツイート一個一個追ってないわ、って言う話なので、簡単にまとめますけど、「『エースコンバット』は気軽に遊べる作品じゃなくなった」というような話が上がってたんですよ。で、その記事自体はなんというのかな、タイトル釣りみたいなやつで、結果的には褒めてたような内容ではあったんですけど、内容読まずに反応してるのかな、「難しくなった」とか「気軽じゃなくなった」とか、あろうことか「フライトシューティングじゃなくて、フライトシュミレータになってしまった」なんて反応まで見かけて。で、派生して本当に買うか悩んでるエスコン初心者まで見かけてしまった*1ので、これはまずい。ニュービーを逃がすのはしてはならない。と思って、そんなことないよ! という記事を書こうと思った次第です。

 

 さて、前置きが長くなりましたが、さっさと色々考えていきましょう!

 

 

 

0.序章――『エースコンバットシリーズ』とは? フライトシューティングとは?

 まず、まぁいないかもしれないけど、これを読んでいるあなたが、『エースコンバットシリーズ』の購入を検討していて、この記事を参考にしようとしている場合や、野次馬的な思想で首を突っ込もうとこちらを覗いている場合*2に備え、『エースコンバットシリーズ』について簡単に説明する。ズバリ、説明はこうだ。

エースコンバットシリーズは、バンダイナムコエンターテインメント(旧ナムコ→旧バンダイナムコゲームス)から発売されたフライトシューティングゲームのシリーズ作品である。

(フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』)

 いくらなんでも説明投げすぎである。これじゃ「フライトシューティングだ」ということしか分からない。ではフライトシューティングとは?

フライトシューティング[編集]

戦闘機などを駆って自由な空間移動が可能なシューティングゲームフライトシミュレーションシューティングゲームの要素を混ぜたもののうち、物理現象などの再現よりも、特にシューティングゲームとしての要素を重視しているもの。代表的な作品は3Dポリゴンを用いた『エースコンバットシリーズ』、『スカイガンナー』、『ブレイジング・エンジェル』、『エナジーエアフォース』など。

フライトシューティングは歴史の古いジャンルではあるが、フライトシューティングという呼称が定着したのは『ACE COMBAT』をはじめとするコンシューマ機向け作品がフライトシューティングというジャンル名を冠して登場するようになってからである。それ以前は、たとえその内容が実質的にフライトシューティングであっても、フライトシミュレータと冠して発売されることが常であった。

なお、海外においてはフライトシューティング(flight shooter)という呼称はあまり用いられない。フライトアクション(flight action)という呼称がより一般的である。

(フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』)

  はい。みんながリンクをクリックする手間を省いただけだね。まぁ、そんなわけで、フライトシューティングっていうのは、フライトシミュレーションに近い形の、シューティング要素を重視したものだ。

 正直、この言葉が使われる主な用途は、「フライトシミュレーションよりライト」と、フライトシミュレーション勢が使うような気がする。*3

 少なくとも先に挙げた「フライトシューティングじゃなくて、フライトシミュレーションになってる」と言う発言の意図は、今言ったような、「ライトじゃない」「手軽じゃない」という事であるように思う。

 なので、ここでは「フライトシューティング=初心者でも楽しめる手軽な戦闘機による自由な空間移動ができるシューティングゲーム」程度の定義にしておこうかなと思う。

 正直、フライトシミュレーションってめっちゃ難しい、滑走路から飛び立つだけでもめっちゃ大変なのだ。『エースコンバット』は加速するだけで飛び立てる。これ一つとっても、フライトシューティングがどれくらい手軽か分かる。

1.どうして難しくなったと言われるのか、本当にそうなのか

 さて、いよいよ本題に入っていく。その前に一つだけ前置きをしてく。難易度の話題ではあるが、基本的に難易度:ノーマルの状態を前提にしておく。ハードが難しいのは当たり前だからだ。*4

 では、何が難しいのか。話を聞いていると、以下の三つであるように思う

・雲等の天候 ・気流等 ・無人機の動き

 これらは、いずれも『エースコンバット7』で追加された要素だ。7が難しくなったかを検証したいわけなので、当然と言えば当然だが、逆に言えばこれ以前、過去作からあった要素で苦戦する(そもそもの操縦とか)については、ここでは置いておく*5。さて、ではこれらについて、一つずつ考えていきたい。

 まずは、雲等の天候についてだ。これまでの『エースコンバットシリーズ』は、雲や天気の概念が無かった。厳密には雨や雪が降ることはあったし、背景に雲が浮かぶことはあっても、それが戦闘に影響を与える事は無かった。ところが、『エースコンバット7』の空には雲があり、雷等の天候が発生したりする。ではこの雲は難易度向上に一役買ったのか? と聞かれれば、答えはイエスだろう。ただ、雲は別に味方を妨害するだけのものではないという事にも注意しなければならないと思う。雲はこちらのミサイルの追尾を弱くする効果があり、敵にミサイルを撃つ時、ミサイルが雲に差し掛かると、明らかに命中率が下がる。雲から発射する場合も同じだし、雲の中ではロックオンが遅くなる。しかし、これは敵も同じで、雲はミサイルの回避に役立つお助け要素でもあったりする。ミサイルをどうやって回避すればいいのか分からない初心者は多い*6が、「雲がある場合は、雲を通り抜けることで、回避すればいい」と考えるようにするだけで、大きく回避が楽になる。「雲があるから難易度が上がる」というの、「雲を邪魔な物」として扱っているからそう感じるのであって、「雲を有効に使う」という考え方をすると、かなり見方が変わる。見てきた感じ、初心者は案外、「そういうもの」と受け止めている人がいる。逆に熟練のパイロットほど「邪魔な物」としてみてしまい、ストレスが溜まってしまうのではないかと思う。ただ、雲は視界もふさいでしまうという明らかな欠点もある。敵はその欠点を受けているようにはなかなか見えないので、プレイヤーが一方的に不利になっている部分になる。ただ、雲に覆われても、敵の位置を示す四角や矢印は引き続き見えるし、どちらが上か分からなくなったら、R1+L1でオートパイロット状態にすることで、水平に自動で戻ってくれる。「計器を見ろ」等と説明されると、初心者は「そんなことできるのか??」と思ってしまうと思うが、隙になったり時間をかけてもいいなら、やりようはあるので安心していいと思う。ただ、やがて、雲間に視界を奪われている間に障害物が目前に迫るようないじわるなマップも現れる。まぁ、とはいえ、ゲームを始めていきなりそういう状況に放り込まれるわけでもない。それまでに操作に慣れていれば、やりようはあるだろう。流石にいつまでも初心者ではいられない、ということだ。*7

 次に天候だが、気流についてもまとめる。これは完全にプレイヤーに不利なものだ。味方に何か利する訳でもない(あるいは少なくとも私は実感できなかった程度に利点は少ない)。こればっかりは明らかに難易度を上げていると言える。ただ、やはりこれも、最初のステージで緩く登場し、後のステージになるとやや致命的な形で現れる、という学習していけるような出方はしているので、慣れの問題かなと思う。特に気流は、私も最初は驚いたが、慣れてくると全く気にならなくなってしまった。天候に関しては結構悪質なものもあるので、2.でもう少し触れる。

 最後に無人機だ。無人機は『エースコンバット7』の最大の特徴で、「無人であるがゆえにGを気にしない無茶な動きをする」という恐ろしい兵器だ。ストーリーの中核でもあるので、相応に強力に作られている。ただ、

河野 無人機は強いですが、クセを見抜けば撃墜できるように調整しています。

下元 観察していると、「無人機はこういうプログラム制御で動いているんだな」と、発見する楽しみも感じてもらえると思います。

(週刊ファミ通2019年1月24日号より) 

   という言葉の通り、無人機は、有人機より動きのクセが分かりやすくなっている。決してデタラメに強いわけではないので、落ち着いて相手をするようにすればむしろ有人機より倒しやすい場合もある*8

2.では本当は難しくないのか、難しい部分とはどこか

 以上のように擁護してきたが、『エースコンバット7』には決して簡単とも言えない部分もある。

 まず一つ目、チュートリアルが無い。過去作にはストーリーとは別に実際に操縦しながら受けることが出来るチュートリアルが存在した*9が、今作は第一話に文字で説明がされるのみだ。「加速して離陸」「減速して爆撃機の後ろに付く」「ミサイルを発射して撃破」「マップ範囲を広くして敵を捕捉」「敵に向かう」と、順を追って出来るように内容自体も工夫されているが、やはりチュートリアルが無いのは、初心者を不安にさせるように思う。特にフライトゲームは、上下の移動に難を感じる人が多いし、エキスパートで曲がる方法が分からない、という人も多くいるからだ。そしてこの辺の説明は文字だけだとどうしても厳しい。

 二つ目、天候。気流については慣れればなんとかなってくるのだが、天候は理不尽と思わずにはいられない部分も多い。ステージクリア型なので当然だが、天候はステージごとに固定で、正直、雷や砂嵐といった天候は、全ステージ中一回ずつしか出てこない(雷は初登場マップ以外にも一度遠くでなっているのが見えるがそれだけである)*10実質、各マップのハンディにしかなっていない。もちろん、そこに至るまでにそれに対応できるくらい操作に慣れていれば問題ないが、そうでない場合、理不尽に感じる面が強くなってしまう。ただ、三つ目にも触れるがバリエーション豊かなミッションは『エースコンバット7』における魅力*11でもあるので、「乗り越えよう」と技術を身に着けてくれればとは思うが……、これは私のただの願望でしかない。

 三つ目は、バリエーション豊かすぎるステージだ。特殊なシチュエーションの戦闘が多い、という事である。先述の天候もそのうちの一つ。ただ、これは「ただひたすら敵を撃つだけのゲーム」というマンネリを脱却するための開発チームなりの苦心だろうと思うし、ストーリーを追っていればそのシュチュエ―ションもとても楽しめるので、一長一短と言ったところだ。しかし、これは初心者からすると二つの難点を内包している。一つ目、天候と同じ、まだ技術も不慣れなプレイヤーが特殊シュチュエ―ションに放り込まれることになる。しかも前に付けた技術が次のシュチュエ―ションには役に立たないか、役に立つとは限らない。とはいえ、これではいつまでたっても特殊なシュチュエ―ションをやれないことになるので、プレイヤー側が頑張るべきところ、かもしれない。しかし、そうだとしても、二つ目だ、気軽に練習できるステージが限られる。特殊なシチュエーション下のステージはなかなか練習には向かないので、ただ敵を撃つだけでいいステージを選びたくなるが、その選択肢が少ない。マンネリ打破のための策なのに練習に同じステージばっかりでは逆にマンネリというものである。

 この三つだけは、人によってはかなり苦しい。正直この三つの点について自信が無いなら、『エースコンバット7』は見送った方が良いかもしれない。

3.結論

 難易度としては確実に上がってはいる。けれども、確実にこれまで通りのフライトシューティングな、『エースコンバット』でもある。結局、最大の問題は「新要素に順応できるのか」それに限られるように思う。

marshmallow-qa.com

 

 

*1:こういうことあるから、タイトル釣り系の記事って嫌いなんですよね、そういう記事書く人も含めて。見たくもないからブロックしたかったけど、したらしたで、批判しておいて反論を受け付けない奴みたいに思われそうでできないんだけど

*2:責めているわけではない。私も時々そういう事がある。ただその場合は前提知識を知っておいた方が読み甲斐があるだろう、というワケだ

*3:流石に私の偏見かもしれない

*4:じゃあ何でイージーじゃないねん、って話だけど、これはまぁ「イージーを選ぶのはプライドが!!」みたいな人もいると思うので、ノーマルで遊ぶことに対する不安を感じる人が多いかな、という配慮である。要らぬお世話なら申し訳ない

*5:ただし、2.で触れるので安心してほしい

*6:少なくとも私はそうだったし、私の周りの新米パイロットはだいたい最初はそうだった

*7:正直シューティングゲームやアクションゲームといったゲームにはプレイヤーの技術向上は不可欠だ。流石にそれすら嫌で最初からずっと楽々遊びたい、というニーズにこたえる事は難しいだろう、と私は思っている

*8:この辺はかなり個人差がある。私の知り合いの初心者の中では無人機相手の方が楽と言う人もいれば、無人機嫌いという人もいた。逆に言えば無人機と有人機の強さの感じ方は個人差のレベル、という事もできる

*9:5なんかは、インメルマンターンやスプリットSといった機動まで教えてくれた

*10:もしかして後から近づいてくるとかだったらごめんなさい、私の確認不足です

*11:人によっては欠点として紹介されている

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